徳間文庫より2012年10月に発行されている小説です。
こちらは、文章を長々と読んでいくのが苦手という方にも比較的おすすめできる作品だと思っています。
黒沼村に住む13歳の桜大と、黒沼村の住人たちに大切にされてきた森で起こる「不思議」なお話。
四季が移り行く中で、様々な現象に遭遇し様々なことを感じる子供たち。
しかし、その「不思議」は大人になるとわからなくなってしまうという。
いつしか忘れてしまった、子供の頃の純粋さを思い出せる作品です。
香月日輪さんの作品は、学生が読むには程よいファンタジー作品が多いと感じています。
「妖怪アパート幽雅な日常」は、漫画、アニメとなり、本来目に見えないはずの者たちとの同居する様子が、コミカルに時には感動的に描かれていました。
この、桜大の不思議な森は、管理人が香月作品と初めて出会うきっかけとなった本なのですが、目をつぶれば眼前に広がる田舎風景。そして、家族の風景がとてもステキに描かれていて、少しずつ精神的にも成長していく13歳という年齢にも青々しさを感じました。
個人的に、ジブリ作品がとても好きなので、トトロの世界観ともだぶらせつつじんわりと心が温かくなりました。
感動的な内容もありますが、これは、子供の頃住んでいた場所、感じていたことと大人になってからのギャップが大きい方ほど、心に沁みる作品なのではないでしょうか。
優しい物語がほしいとき、子供心を思い出したいときにおすすめです。
もし宜しければ触れてみてください。