奇譚を売る店/芦辺拓

2005年より始まった、酒飲み書店員大賞の第14回で大賞を受賞された作品です。

管理人自身、大賞受賞!と書かれた帯が目に入り手にしたものでもあります。

 

「また買ってしまった。」という文言から始まるいくつかの短編が入っています。

古書店が好きな「私」は、何かに導かれるように古書店へ入り、毎回何かしらの本を手にして店を出てしまいます。

出会った古書から始まる物語。

これは現実なのか夢や幻なのか。

夢なら覚めてほしいと思うほどの奇妙な世界へと引きずり込まれていく「私」。

怪奇な物語へ、読んでいるあなたもいつの間にか迷い込んでいるかもしれない。

 

もし、これを見てくださっている方が管理人と同じように本好きな方であれば、一度は読んでいただきたい作品です。

本好きの心をくすぐるような、つい気になった本を手にしてしまうというのが共感でき、さらには気になった本をきっかけに物語に引きずり込まれていくというのは、管理人からするとわくわくとした好奇心が沸き起こりました。

物語自体は、薄気味悪さのある内容やどう抜け出せばいいのかハラハラするようなものもあり、なるほど、これはお酒のお供にすればいよいよ現実と幻想の狭間を行ったり来たりだなと。

ちなみに管理人は、結局お酒のお供にはあまりできず普通に読み終えてしまいましたが…

作者は基本的にミステリー作品を書かれる方のようですが、今回の作品はホラーミステリーがメインなのですが、怖さや不気味さの中に少しクスッとしてしまう部分もあるため、1話読む毎に引き込まれ、読書ペースが加速していくように感じました。

お話は全6話。

もしかしたら、ここには読者自身の物語も含まれているかもしれません。

怪奇な物語にご興味のある方は、ぜひ一度読んでみてください。